watchOS Pathway
ビデオ、ドキュメント、ツールをまとめた使いやすいコレクションを活用して、優れたアプリやゲームを構築しましょう。
Apple Watchアプリは、Apple Watch用App Storeから直接ダウンロードされるか、iOSアプリと連携して利用されます。Apple Watchのアプリを構築すると、アプリ、コンプリケーション、さまざまな通知、Siri、スマートスタックのウィジェットを通じてユーザーにコンテンツの利用を促すことができます。それぞれ詳しく見てみましょう。
アプリ
watchOSアプリは、関連性、即時性の高いコンテンツやアクションをハイライト、促進／表示し、アプリの二次的な機能へのアクセスも可能にします。
コンプリケーション
コンプリケーションには、空気質やカロリー数など、アプリからの最新の値が表示されます。ワークアウトを開始する、オーディオブックに戻るといったアプリのアクションを起動することもできます。
通知
watchOSアプリを構築する場合は、通知でカスタムアクションを提示できます。たとえば、ライドシェアアプリでは、配車を予約したユーザーに送信する通知に「ドライバーに連絡」ボタンを追加できます。
Siri
Siriは、アプリの操作性を向上させることができます。アプリでメッセージやメディアなどのドメインを使う場合は、Siriのサポートを追加できます。その他の機能では、App Intentを使うことで、Siriやショートカットアプリなどのシステムサービスにアプリの機能を連携させることができます。
スマートスタックのウィジェット
スマートスタックにはアプリのウィジェットが表示されるため、ユーザーは最新情報をすばやく確認し、アクションを実行できます。ユーザーはウィジェットギャラリーから特定のウィジェットを追加でき、関連性に基づいてシステムがウィジェットを提案します。
Xcodeには、インテリジェントなコード補完、Appleデバイスのシミュレータ、プロファイリング／デバッグ用の高度なツールなど、すべてのAppleプラットフォーム向けアプリの開発、テスト、配信に必要なツールが揃っています。
Swiftは、すべてのAppleプラットフォームに対応し、直感的に使えるパワフルなプログラミング言語です。シンプルでありながら表現力豊かな構文と最新の機能を備え、簡単に使い始めることができるSwiftは、デベロッパの皆さんを魅了することでしょう。Swiftでコーディングすれば、安全性を確保しながら、スピーディに動作するソフトウェアを開発することができます。
SwiftUIでは、Swiftのパワーを活用し、驚くほど少ないコードですべてのAppleプラットフォーム向けに美しいアプリを構築できます。
優れたアプリ体験を生み出すには、魅力的なUI、直感的な操作性、わかりやすいレイアウト、関連性の高いコンテンツが必要です。何より重要なのが、Apple Watchになじむ自然なインターフェイスを提供することです。ユーザーはApple Watchの画面を数秒間しか見ない場合もあるため、重要な情報がすぐに表示されるようにしてください。
アプリをデザインする際は、Appleのヒューマンインターフェイスガイドライン（HIG）をできるだけ参照することを推奨します。HIGには、アプリのインターフェイスのデザイン方法、コンテンツのナビゲーション、インタラクションの管理について重要な情報が記載されています。また、Appleのデザインリソースの該当セクションを確認することをお勧めします。
デザインのヒントを得たい方は、デザインの基本に関する以下のビデオをご覧ください。
以下のベストプラクティスを念頭に置き、すべてのユーザーにとってできるだけ最善の体験を提供しましょう。
プライバシーの優先
私たちは、プライバシーは基本的な人権であると信じています。ユーザーやデバイスに関するデータは、法令に基づいて必要な事項をユーザーに伝え、ユーザーの同意を得てから使うようにしてください。さらに、適切な手順を踏んでユーザーやデバイスのデータを保護すること、またこれらデータの用途を明らかにすることが大切です。データを収集する場合は、プライバシーに関する情報を表示し、収集するデータとその用途を説明するようにします。
収集および保存したデータの保護
データを収集する場合は必ず、悪意ある攻撃からそのデータを保護してください。パスワードに代わるセキュリティ対策としてパスキーを採用します。個人識別情報、金融データ、その他の機密性の高いデータは、ユーザーの暗号化されたキーチェーンに保存します。
アクセシビリティへの対応の検証
Appleのテクノロジーにはアクセシビリティへのサポートが組み込まれていますが、画面読み上げ機能やその他のアクセシビリティ機能は、アプリから提供される情報に依存します。SwiftUIおよびUIKitでは各UI要素を定義することはできますが、それらのUI要素がどのように相互に連携するかはデベロッパ次第です。アクセシビリティラベルやその他の説明で有益な情報を提供していること、およびフォーカスベースのナビゲーションがシンプルで直感的になっていることを確認してください。
アプリの国際化およびローカライズ
グローバルな市場を視野に入れ、アプリをローカライズして異なる地域や言語に対応させましょう。アプリをローカライズできるよう、異なる言語や地域向けに文字列、日付、時刻、通貨、数字をフォーマットするためのコードが提供されているFoundationフレームワークを使用します。左から右に書く言語と右から左に書く言語の両方において、UIが適切に表示されるよう対応させてください。アプリのリソースは、ローカライズしてXcodeのプロジェクトに追加します。
あらゆるユーザーを考慮したデザイン
コンテンツを作成する際は、社会的および文化的な違いを考慮してください。自分が作成したコンテンツや体験に対して、異なる視点を持つ人々がどのように反応するかを理解するうえで、共感を持って配慮することが重要です。
アプリを徹底的にテストおよびデバッグする
開発サイクルでは、組み込みのXcodeデバッガを利用することで、発生した問題にすぐに対処できます。
パフォーマンスの最適化
XcodeのInstrumentsアプリツールを使用して、コードのボトルネックやパフォーマンスに関するその他の問題を特定します。このアプリでは、実行コードのプロファイル取得、メモリリークの検出、リソース使用状況の分析などが可能です。
アプリを配信する
App Storeでは、全世界の数億人もの人々に向けてアプリを配信できます。アプリを提出する準備について確認しましょう。
ビジネスモデルの選択
構築したアプリやゲームは、App Storeの175のストアフロントで配信できます。無料、フリーミアム（基本は無料、オプションでアプリ内課金）、有料など、さまざまなビジネスモデルから選択できます。アプリ開発の早い段階でビジネスモデルを選択し、優れたアプリ体験をユーザーに提供しましょう。
スキル向上の準備ができたら、watchOSアプリのドキュメントを確認し、より高度で包括的なリソースを利用して、アプリの機能強化とユーザーリーチの拡大を狙いましょう。