HealthKitの新機能

こんにちは WWDCへようこそ

“HealthKitの新機能” 私はネトラです　HealthKitチームの ソフトウェア開発を担当しています

HealthKitのエキサイティングな 進歩についてご紹介します これを使って皆さんが 何をするのか楽しみです

最初にお伝えしたいのは HealthKitで症状を追跡する機能です 症状を追跡することは 健康データを 監視する上で 重要な側面です ユーザーは 幅広い症状を追跡したいと 思っているかもしれません 息切れや睡眠や食欲の変化 または単に 鼻水が出ているだけかもしれません 症状は あなたの健康についての 貴重な洞察を与えてくれます また 診断や治療について あなたや医師が情報に基づき 判断するのを助けることもできます 今年はHealthKitに 30の症状データ型を 導入しました 私たちは 幅広い症状に 対応できるようにしました 開発者は 症状サンプルの読み取りと 書き込みを行い バーチャルヘルスケアエクスペリエンスを 構築できるようになりました これらの症状のデータ型を使用して作成された アプリケーションを見るのが待ち遠しいです 先日 Apple Watchに ECGアプリケーションを導入しました ECG（心電図）は 心拍を構成する 電気パルスを記録する検査です ECGを見ることで 医師はあなたの心臓の リズムについて重要な洞察を得ることができ また そのリズムに 不規則性を探すことができます

Apple WatchのECGアプリケーションでは Digital Crownに搭載の電気センサーを利用し 心拍や心拍リズムを 画面上に 呼び出すことができます

これらの波形はヘルスケア アプリケーションで見ることができ 医師に PDFとして提出することも可能です 今年は ECGの力を 開発者の皆さんにお届けします iOSとwatchOSの最新版では ECGサンプルの 読み取りをご利用いただけるようになります

ECGサンプルは HKElectrocardiogramとして 読み取ることができます

HKElectrocardiogramは 一連の電圧値として 波形を表します このサンプルはいくつかの 重要な特性を持っています

Apple WatchでECGを撮ると 心房細動の記録がチェックされます 心房細動とは 不規則なリズムのことです 心臓の上室と下室のリズムが 合わないことを表しています 録画に成功すると Apple Watchから録画結果が表示されます

結果は分類された形になっています

分類としては 心臓が一定のパターンで 拍動していることを意味する― 洞律動となる可能性があります または心房細動の可能性もあります 心房細動は不規則な 心臓のリズムを暗示します これは ユーザーが主治医の診察を 受ける必要があることを示しています Apple WatchのECG結果が― 心拍数が低いか高いかによるものか その他の理由か判断できない場合は 結論が出ていないと判断されます

HKElectrocardiogramサンプルを構成する 重要なプロパティはいくつかあります 次はsymptomsStatusです

これは ユーザーが このECGに症状を 関連付けたかどうかを通知します 今年 導入された新しい症状のデータ型を 既に見てきました ユーザーがECGを取るとき― かなり多くの場合 それは自分が 経験している症状があるからです これは胸焼けや 胸の締め付けの可能性があります 経験した症状をECGと共に 記録することができます 前述したように HKElectrocardiogramサンプルは 電圧測定値のコレクションです サンプルは測定値を記述する より多くの プロパティに裏付けられています これらには 平均心拍数 サンプリング周波数― 電圧測定数などが含まれます 電圧測定数とは ECGサンプルを構成する 個々の電圧測定値を指します 個々の測定値を取得するには HKElectrocardiogramQueryを実行します

HealthKitクエリのいずれかを使用して ECGサンプルをフェッチし フェッチしたサンプルで HKElectrocardiogramQueryを― 初期化することができます

このクエリがhealth storeで実行されると データハンドラでECGの裏付けとなる 個々の電圧測定値が得られます 心電図は心臓の健康のために重要な 診断ツールです ユーザーの健康状態の もう１つの 重要な指標は移動性です これらは ユーザーの機能的な運動能力 または有酸素運動を行う能力を評価する指標です

移動性は 呼吸器疾患や心臓の健康と 強く結びついています

怪我から回復した患者や高齢者にとって 移動性は特に重要です 移動性のメトリックスは 通常 平坦な表面で止まることなく 歩行している期間全体で測定されます iPhoneやApple Watchは 散歩中に このデータの一部を記録することもできます HealthKitは今年 一連の 新しい移動性の型を導入しました

１つ目は歩行速度と歩幅です

歩行には強さ 体力 バランス 筋肉の協調運動が必要です これらの領域のいずれかが変化すると 歩行速度や歩幅に影響を与える可能性があります また 年齢や怪我 痛み 病気などで 衰えていくこともあります バランスと筋肉の協調運動は 歩行の非対称性と 両脚支持率でキャプチャされます

次は階段の昇降速度です それらは循環器系の健康 バランス 筋肉の協調運動の指標となります

最後に ６分歩行試験距離は 移動性の臨床検査として頻繁に行われています 機動力があり 体力があればあるほど この数字は高くなります

これらのデータ型は 最新のiOSやwatchOSで 読み取りと書き込みができるようになっています 今年 HealthKitには いくつかの 主な機能が導入されました これらには 症状 HKElectrocardiogramサンプル― HKElectrocardiogramQuery および 移動性のデータ型が含まれます これら全ての新しい型を 皆さんがどのように 活用されるのか そして― 作成されたすばらしいアプリケーションを 全て拝見することを楽しみにしています すばらしいヘルスケアアプリケーションを構築し もしフィードバックがあれば教えてください ご視聴 ありがとうございました WWDCをお楽しみください